気温25℃でも危険!?湿度と熱中症の関係とは…?後編

東 サオリ
研究員

前回、熱中症対策において、気温以外にを付けるべきポイント2つを説明しました。

前回の投稿

気温25℃でも危険!?湿度と熱中症の関係とは…?前編

 

今回は残り2つのポイントについて説明していきます!

気温以外に気を付けるべきポイント4つ

3.気流(風)

気流は汗が気化(蒸発)する量と早さに影響を及ぼします。エアコンがなく、環境温度を下げられないところで体温を下げるためには、積極的に汗を気化させることで体表面の温度を下げます。

しかし、気流による空気には、温度ごとに含むことのできる含むことのできる水分量(水蒸気量)に限りがあります。

汗を気化させるために重要なのは、いかに乾いた空気を体表面に触れさせるか、ということです。気流があれば、空気が循環し、汗を含んでいない空気が表面へ供給され続けます。

だから、暑い日でも乾いた風にあたると涼しく感じるんですね。

ただ、扇風機の風に長時間当たり続けると、急激に熱を奪われすぎて体調が悪化することがあります。適度な気流を心がけましょう。

4.活動量

最後のポイントは活動量です。じめじめした梅雨明け後、気温が急上昇した日に激しい運動や長時間のランニング、力仕事など熱負荷が大きい運動をする場合にも注意が必要です。

熱負荷が大きい運動をする場合にはこまめな休憩と水分補給、ミネラル摂取を心がけるようにしてくださいね。

なお、急な気温の変化へ対応することを暑熱順化といいます。暑熱順化について解説した記事もご覧ください。

暑熱順化に関する記事はこちら

Coming soon…

前編・後編と熱中症対策をするうえで気温以外に気を付けるポイント4つをご紹介しました。

暑い夏は扇風機にあたってアイスを食べるのが一番ですね!ただそれだけではなく、運動もして暑熱順化もしておきましょう!