気温25℃でも危険!?湿度と熱中症の関係とは…?前編


研究員
熱中症危険度が高まるのは暑い日だけだと思っていませんか?なんと、熱中症になりやすい脅威の季節は真夏だけじゃないんです…!
天気予報はどこを見ている…?
気温と降水確率だけという方や、通勤時間帯の雨雲のチェックのみという方も多いのではないでしょうか。
これからGWにかけて徐々に汗ばむ日も増えてきています。実は熱中症の危険度は春先から高まるのです。
気温以外に気を付けるべきポイント4つ
1.湿度
熱中症危険度を表す数値として、よく使われているのがWBGT。
▼WBGTについてはこちらの記事で解説しています。
暑さ対策指標“WBGT”において、湿度は70%も指数に影響を及ぼすのです…!

実は気温はそれほど影響してないんですね。
では、なぜ湿度が暑さ指標WBGTにこれだけ影響を及ぼすのでしょうか。
湿度が高いほど汗が体表で蒸発しにくくなり、体温を下げる効果が落ちるからです。
ですので、気温が25℃と低くても、湿度が70%を超える日は、熱中症発症に要注意です!
そこで、熱中症警戒レベルが一目でわかる、当サイトオリジナルの早見表を用意しました!ぜひ職場やご家庭に掲示して、熱中症対策にご活用ください!
2.輻射熱

輻射熱とは、物体から放出される赤外線により伝わる熱のことです。赤外線の量は温度の4乗に比例するため、熱いものほどたくさん赤外線を放出します
これを踏まえて、皆さんが一日の中で過ごす場所について考えてみてください。
- アスファルトの道の上
- 日なたにあるコンクリート塀の横
- 影のない屋外
太陽の日差しが強く、気温が高いほど、皆さんの身体に輻射熱を浴びせてきます。ご参考までに日射量の予測データが見られるサイトをご紹介します。
濃い赤色ほど日差しが強いということなので、外出する際は天気予報と合わせて確認してみてください。
屋内でも熱中症に気を付けましょう
ここで、自分は屋内にいることが多いから関係ない!という油断は禁物です。
- 高温の炉のそばや鋳造現場
- 厨房などの火のそば
屋内にいても、高温になる物の近くにいることが多い方は、同じく輻射熱の影響をたくさん受けますので注意が必要です。
この記事の参考サイト

研究員
地面からの輻射熱の影響をより受けやすいのは、ワンちゃんや背の低いお子さんです。一緒に歩くときは注意してあげましょう。

残り2つのポイントは次の記事でご紹介します!