毎日の入浴が熱中症予防になる…?暑さに慣れる”暑熱順化”とは?

梅雨に入り、じめじめとした日が続きますね。熱中症アドバイザーの東島です。
今回は「熱中症になりにくい体づくり」について解説します。

 

 

今年の熱中症はどこで発生している?昨年との変化は?

6月14日現在までに熱中症で緊急搬送された人は全国で2,780名にまでのぼりました。(総務省消防庁調べ)

これは昨年の同時期1,978人を大幅に上回るペースです。では、今年の熱中症はどこで発生しているのでしょうか?

※仕事場1…道路工事現場、工場、作業所 ※仕事場2…田畑、森林、海川

昨年と比較すると、今年は住居での熱中症発生件数が増加し、一方で教育機関では減少している傾向にあります。これは新型コロナウイルスによる外出自粛の影響によるものだと考えられます。

夏が本格化する今でもこれほど多くの人が熱中症にかかっていることを考えると、今から予防について考えることはとても重要ですね。

暑さに慣れることが熱中症予防に効果的!”暑熱順化”について

暑さに慣れることで熱中症になりにくくなる、ということを聞いたことはありますか?体が暑さに慣れることを”暑熱順化”と言います。体が暑さに対応できるようになると以下のような体の変化が起こります。

暑熱順化で起こる体の変化このような暑熱順化は通常、1週間から2週間程度かかるといわれています。5月から梅雨時期にかけては、体が暑さに慣れておらず、まだ暑熱順化できていません。そのため、急な暑い日がくると、体温調節機構がうまく働かず、熱中症にかかりやすくなります。熱中症対策をしなければならないのは真夏だけではなく、「暑くなりはじめ」の時期も要注意だということがわかりますね!

暑さに慣れて、熱中症に負けない体づくりを!

暑さに慣れるためには、ずばり、うまく汗をかける体になることです。そのために効果的なのが『運動』『入浴』です!

運動

暑熱順化のための運動手軽に汗をかくことができるウォーキングジョギングサイクリングが効果的です。「ちょっときついな」と感じる運動を30分ほど続けてみましょう。気候が暑くなってからの運動はきつくて危険ですので、5月ごろから徐々に運動し始めてうまく汗をかける体にしていきましょう!

 

 

 

入浴

毎日の入浴も実は暑熱順化に効果的なんですよ。高い温度の湯舟に長時間浸かって、無理に汗をかく必要はありません。毎日40℃の湯舟に10分ほど入浴してみましょう。

また、お風呂だけでなく、サウナや岩盤浴で汗腺を開くことも効果的とされています。湯舟に浸かることで深部体温が上昇し、皮膚の血管が拡張して血流が良くなります。そうすると、体温調節機構が鍛えられて徐々にうまく汗がかけるようになります。

 

コラム ~汗をかくことと体温調節について~

運動しているとき、人間の体は安静時の10倍以上の熱を発生するといわれています。しかし、体は熱を発しながらも、深部体温の上昇はわずかです。気温や発熱量が変化しても体温を一定に保っていられるのは、人間が体温調節機構を備えているからです。そして、『発汗』は体温調節の熱放散において重要な役割を担っています。つまり、『上手く汗をかけること』は『体温の上昇をおさえること』になり、発汗を上手く機能させることで、効果的な熱中症対策を行えるのです。

さいごに

暑熱順化するには、上手く汗をかけるようになることが大切です。運動や入浴をするときには、こまめな水分・ミネラル補給を心がけてくださいね。適切な水分・ミネラル補給もよく汗をかくための大事なポイントです!

私のおすすめは『ミネラル入り麦茶』です!水分とミネラルを同時に補給でき、血流改善や体温下降にも効果があると言われています。ぜひ試してみてくださいね!

さて、夏本番が近づいてきました。今年は暑さに負けない体づくりから始めてみませんか?

 

参考:総務省消防庁

   厚生労働省 熱中症が発生する原理と有効な対策

   神戸大学発展科学部研究紀要 人の体温調節反応