職場で起こる熱中症は何が原因?


研究員
熱中症とは、体温調節のコントロールを失い、体温が上昇してしまう機能障害だ。

多い年では、勤務中の熱中症による死亡事故が約50件も発生している。
この状況を黙って見過ごすことはできない…。職場で熱中症が起こってしまう原因について解説していく。
熱中症の3つの要因
熱中症は、次の3つの要因が合わさって発症します。
- 気象環境要因
- 健康状態要因
- 行動要因

この3つの要因が組み合わさることで、体がオーバーヒート状態になり、
めまいや転倒、座り込みなどの症状を引き起こします。
職場で起こる熱中症は何が原因?
熱中症は運動をしているときや、家庭内でも起こりますが、注目すべきは職場での熱中症。
日本人は少しくらい暑い環境での作業なら、ムリして頑張ってしまいがちです。
周りに休めと言われても、「まだ頑張れる」「もうひと踏ん張り」とつい自分に声がけしていませんか?
職場での熱中症を減らすには、頑張りすぎてしまう作業者を、一緒に働くみんなで見守り、
注意喚起していくことが有効です。
見守りは前述の3つの観点から行いましょう。
1.気象環境要因

- 時間ごとの天気(気温・湿度)をもとに、休憩時間を調整する
- 急激に気温/湿度が上昇する時間帯の作業を避ける
2.健康状態要因

- 作業前の体温チェック
- お互いの様子を観察
- 休憩時に疲労度を確認
3.行動要因

- 一緒に作業する人どうしの言動を気にかける
- 現場監督者は巡回し、声がけを積極的に行う
もちろん、みなさんの職場ではさまざまな工夫がすでにされているはずです。
しかし、残念ながら職場での熱中症死傷者数の推移は横ばいで、まだまだ効果的な方法は見つかっていません。
熱中症は短時間で症状が重篤化することが多く、屋外作業など気候変動の影響を受けやすい職場では、最悪の場合、一度にたくさんの大切な従業員の命を奪うことになりかねません。

研究員
頑張るみんなの命が奪われるなんて、オレは絶対に許せない…!

ここでオレが注目しているのは、自分と一緒に働く仲間の熱中症危険度がどのレベルなのか気付けていない
という点だ。

熱中症になるメカニズムと症状については、理論派のサオリちゃんのところで見てくれ。西大寺からの報告は以上だ!